関西では、1月15日までに正月飾りを取り外します。
今年は正月飾りに稲穂がついていたので、手作業でお米を取り出してみました。
すべての作業は、小6で根気強い次男がしました(中学受験前ですが)。
例年はとんど焼き、今年は日本産の稲穂が気になった
毎年、玄関に飾るお正月飾り。
今年のお飾りは、国産の”稲穂飾り”というものでした。
お正月を過ぎると、例年は、地元のとんど焼き開催日に合わせて外し、そこで焚き上げてもらいます。
空高く竹を組み上げて、パチンパチンと竹がはせる音とともに、年神様を炎と煙に乗せて天にお見送りするという、伝統的かつ後世にも残していきたい行事です。
が、受験生が2人いる今年は不参加。
その場合、塩をかけてお清めしてからゴミ箱へ、となるのですが、飾りについていた稲穂が気になりました。
次男に声をかけたら、「米?!取り出したい!」ということで、さっそく実習の時間となりました。
種子の作りなどは、中学受験にも出てくる内容です。
体験が一番の勉強だと思っているので、実際の稲穂を見て、胚の場所とか確認するといいかなと思ってのスタート。
しかし、思った以上に次男が食いついてきて、脱穀、もみすり、精米、というすべての過程を手作業でおこなうことになりました。
大変ですが、私も勉強になりました。
稲穂から、脱穀、もみすり、を手作業でおこなう方法
まずは、正月飾りから稲穂をとります。
根元がしっかり接着されていたので、ハサミで根元を切りました。
次に、稲穂についている籾(もみ)を落としていきます。これが脱穀。
硬くて細く曲がる穂に、プチリプチリとくっついているので、1粒1粒とっていくのは至難の業。
指先の油も取られ、痛くなります。そこで、効率的に脱穀したくなります。
定規やら割りばしやらを使って、エイヤ!と引っ張るとブチブチと籾がとれます。
確かに手でやるよりは効率が良い。
なお、江戸時代に千歯扱(せんばこき)という鉄製の歯が並んだ機械が作られるようになって、作業が飛躍的に早くなったんだそうです。
この方法は、それ以前の方法ですね。
千歯扱!!
社会の授業で習いましたね。
実際に、脱穀を体験してみると、機械の発明の偉大さがわかります。
ただこんな手作業においてのおすすめは、牛乳パックを使う方法です。
空にして乾かした牛乳パックを用意して、注ぎ口に稲穂の籾の部分を入れて口を閉じます。
そこを片手で押さえたまま、もう片方の手でエイヤ!と引っ張って茎を引き抜きます。
この方法なら、籾だけ牛乳パックの中に落ちてくれるので、あちこち飛び散りません。
次は、もみすりです。
一番外側の硬い皮をむいて、玄米を出していく作業です。
籾は、落花生を割る感じで開けるのですが、1粒が小さいのでなかなか難しい。
プチっと割れるので、その中から玄米を取り出すのですが、これこそ指先の油がとられます。

現代の機械では、回転数の違うローラーの間を通して摩擦を与え、籾殻をはぎ取っているそうです。
確かに1粒1粒力を入れるのは効率が悪いので、全体に圧力をかけて一気に取りたいのですが、お米が割れてしまうので、力加減が難しいです。
すり鉢を使って、ゴムボールで摩擦を与えてもみすりする方法があるそうですが、きれいなゴムボールもないし、結局、爪と指先の摩擦でプチリプチリと取り出しました。
精米するとおいしいのだろうけど、もったいない気持ちも
さて、玄米が取り出せて、最後の精米です。
精米とは、玄米を磨いて、表面のぬかをとり、おいしくする作業です。
瓶に入れた玄米を、すりこぎで、ポンポンと押しつぶしていきます。
今回は、少量な上にコメが乾燥しているので、割れないようにするのがとても難しい。
そして、お酒でも磨きがもったいないと感じる私には(お酒の獺祭とか、心配しちゃうレベル)、ついつい表面(ぬか)を捨ててしまうことに抵抗感が残ります。
でも、ぬか臭いお米になっちゃうんだよね。
昔は、ぬかも捨てずにぬか漬けや肥料、掃除、美容などに使っていました。
現代の生活では、このような作業や工程を気にせず、「あのお米はおいしい」やら言って、ただ米の味を追求しているのね、と自分の身を振り返る工程にもなりました(?)。
結局、「玄米で食べてもいいしね」という感じで、途中ですが終了となりました。
こちらが玄米。(正月飾りから取り出した)

白米を焚くときに混ぜて、おいしくいただきました。
すべての作業を次男がしましたが、私も改めてお米作りについて理解できた良い経験になりました。
私たちが食べるまでに、たくさんの人のたくさんの手が入っていることを感じ、すべてに感謝です。
そういえば、古古米とかの話が出た時に、精米にどれだけ時間がかかるかとか、お米の水分量の話も出ていました。こうした作業を一度でも経験しておくと、その大変さがわかりますよね
普段、勉強としていい経験でした。
お正月明けには、お子さんがいる家庭ではぜひ体験してみてください(するか?)。
