小学校から「オープンスクールのご案内」というプリントが届きました。
「オープンスクールってなに?」と思いながら、授業が見学できるそうなので参加してきました。
最近は、「オープンスクール」って言うんですね。
オープンキャンパスなら知っているぞ
大学では、「オープンキャンパス」が開催されています。
高校生対象の”進学説明会”として始まったはずですが、1990年代以降に「オープンキャンパス」という名前で定着し始めました。
最近は進学を希望する学生より、熱心な保護者の参加が多いようです。研究室訪問などのイベントも開催され、大学の雰囲気を知る良い機会です。
今回のオープンスクールも、どうやらその小学校版。興味がある人に学校自体の雰囲気をみてもらうのを目的とした学校公開日のようなものでした。
でも、本来「オープンスクール」は欧米の教育方法の1つだったはず。教室の壁をなくし、個々の生徒の興味などに合わせて学ぶことができるというものです。
1960年代に欧米で発達し、1970年代以降、日本でもその試みを取り入れようとする小学校もありました。実は教育に興味のある私は、こちらを知っていました。
1教室に45人を閉じ込め画一的な授業を実施することに疑問が持たれた時代です。あぁ、懐かしいw。
教育法の「オープンスクール」は、結局日本では定着せず、この言葉が学校公開日のように使われ始めたのは、ここ数年のことのようです。
土曜に開催されたオープンスクールに行ってきた
今回開催されたオープンスクールは、土曜日の開催でした。週休2日制なので、月曜日が振替休日になっていました。
2限と3限ぶんの授業が公開されていました。また、体育館では「図工展」が開催されていて、1年生から6年生までの絵画や工作が展示されていました。
土曜だからか、父親の参加も多かったようです。教室の後ろでずっと見ている保護者もいましたが、出たり入ったり、他のクラスも見に行ったりと、比較的自由に動き回っている参加者が多かったです。
図工展では、作品にすべて名前が書かれています。
そこで、まずはわが子の作品を探し、その後クラスメートや近所のお兄ちゃんなどの作品を見つけました。
やはり、学年が上がるにつれて完成度も高くなるので、その発達を感心したり、独自の世界観を持つ作品に感嘆したり。
時には、知らない子の作品の色使いや解説に、”心の闇”を感じたり…。
授業参観と違う大きな点はここだった
実際に参加すると、雰囲気がよくわかりました。授業参観とここが違うな、と思う点をまとめてみました。
・授業見学は自由な雰囲気
見学自由、出入り自由という雰囲気なので、授業参観のような堅苦しさが参加者にもこどもにもありません。
保護者が自分のこどもをじっと見るという感じもないので、「誰のお母さんが来ていない」なんてこともなく、こどもにとっても保護者にとってもストレスが少ない感じでした。
・他のクラスや学年も見に行ける
ちょっと他のクラスに、なんて気楽な気持ちで校内をうろうろできました。先生ごとクラスの雰囲気も違い、先の学年の授業内容もわかったりして、面白かったです。
・親でなくても見に行ける
小学生のこどもがいなくても校内に入れるので、卒業生の親や近所の方も来ていました。
毎年、オープンスクールを楽しみに、見学に来る方もいるのだとか。
・校内はお祭り気分
こどもたちも、工作展のために作品を作ったりして、当日はちょっとしたお祭りのようでした。
終了後も近所の方に、「工作見たよ!うまかったね。」なんて声をかけられたりもするようです。
はじめて参加したオープンスクールでしたが、自由な感じでなかなか楽しめました。
ただ、もっと違う名前にならないのかな~?