小学校には、10名ほどの集団登校班で通っています。
今年は新1年生はいないと思っていたら、3月末に2名いるとの連絡が!
誰も知らない新1年生。ドタバタの4月スタートとなりました。
誰も新1年生の存在を知らなかった、そんなことある?
今年度は、次男が小学校6年生なので集団登校の班長になりました。
ご存知、自然大好きマイペース男児なので、登校班の班長がつとまるのか不安です。
しかし、新しく入る1年生もいないし、何とかなるでしょ?と思っていました(必ず時間に遅れてくるとある家庭の問題は継続中だけど)。
親同士も「新1年生もいないね」、「少子化だよね」、「来年もよろしくね~」と会話して、3月は終了しました。
で、4月からも同じメンバーと思っていたら、な、なんと、
3月末に、新1年生が2人もいるとの連絡が来ました!
保護者たちは、プチパニック!
お互い「新1年生いたの?」「どこに住んでいるの?」「見たことある?」「誰か知ってる?」と確認しあいますが、誰も見たことも聞いたこともない。
とりあえず、最初の集団登校で初の顔合わせとなりました。
登校初日に初対面、なんだか大変そうな予感がぷんぷん
4月最初の全員で集団登校する日は、親も顔合わせがあります。
出られる人は集合場所に顔を出して、挨拶。皆で子どもたちの様子を確認します。
私はその日は用事があったので、翌日の朝に顔を出しました。
新1年生は、男の子と女の子でした。
住んでいたのは2人とも、集合場所すぐ近くの賃貸マンション。
女の子のお母さんは、愛想は良いですがあまり人と関わりたくない気配。
女の子は気が強くてはきはきした子で、1日目からしっかり歩いてくれました。
一方、男の子の方は、親の足元に隠れてべったりです。
この家は、顔合わせの1日目から父親と母親が来るものの遅れてやってきて、他の家庭に挨拶もちゃんとできない感じだったとのこと。
男の子は親から離れようとしないので、父親が学校までついていくことになりました。
登校班の子どもたち、急に知らない父&息子がついてくることになり、やりずらそうです。
地域とまったくつながってこなかった家庭の問題
新1年生が住むマンションの玄関は、集合場所から丸見えの場所です。
そこに住んでいながら、誰も新1年生の存在を知らなかったことは衝撃的でした。
向かいの家に住む専業主婦の保護者でさえ、そのマンションを出入りしているのを見たことがなかったのです。
一緒に集団登校するようになってわかってきたのは、それぞれの家庭の事情。
女の子の家庭はシングルでした。
お母さんは働いていて、子どもは基本保育園。
週末にも近所をうろうろするようなことはなかったようです。
男の子の家庭は、お母さんがフルタイム勤務、お父さんが在宅勤務、保育園の弟がいる4人家族。
3年前から住んでいるそうですが、こちらも保育園に預けっぱなしで、家族で買い物に出たり、休日に近所をベビーカーで散歩したりということはほとんどしていないようです。
男の子が小学校に入学してからも、母親は急いで仕事に行く毎日です。
父親が子どものことを任されているようですが、男の子が一生懸命父親の顔をうかがって、くっついている様子をみると、「確かな愛着、はぐくめてますか?」と心配になります。
男の子は、お母さんだけでなく、お父さんがどこかにいってしまわないかの心配ばかり。
父親の足元に隠れて集団登校のメンバーを不安そうに眺めます。
そりゃ、知らない人ばかりだもんね。
親が引き離そうとすると必死に暴れる様子は、分離不安の行動そのものです。
まったく地域とつながりなく、急に登校班に放り込まれた新1年生たち。
女の子はそのうち疲れちゃいそうだし、男の子はそもそも親と離れられない雰囲気。
前途多難で4月はスタートしたのです(後日談に続く)。