期末テストも終わり、三者懇談に行ってきました。
兵庫県は、成績表の5段階評価がとても重要で、独特な計算法で受験の時の半分の点数になる!という制度です。
まさかの成績表が入試の点数直結システムなので、保護者もピリピリしてました。
兵庫県は独特?!公立高校の受験には内申点が半分を占める
公立高校の受験なんて、全国どこもそんなに変わらないと思っていた私。
しかし、兵庫県に来てびっくり!
5段階評価の数字(つまり「体育4」とかの成績)が、やたら重要なのです。
そのことについてはママ友などからも聞いていましたが、中学3年生の6月には、学校で説明会がありました。
中学校の成績表は点数換算されて、受験時の半分の点数に相当されます。
受験時の5教科の得点(最高250点)
国・社・数・理・英 × 各50点 = 250点
それに、9教科の内申点(最高250点)
国・社・数・理・英・美術・音楽・保健体育・技術家庭 × 独特な計算(計算方法は下記) = 250点
これを足した点数(500点満点)が、受験の点数になるということです。
つまり、内申点が悪いと、受験時にいくら頑張っても初めから限界がある!ということです。
なお、いつの5段階評価なのか?には、いくつも説があります(どれが事実か確かめることはできず)。
・中3の1,2学期の平均
・中1の1学期~中3の2学期全体の平均
いずれにせよ、評価が決まって提出されるのは中3の2学期なので、その時までに先生から良い評価をもらっておく必要があります。
これは、たいへん。
1学期の成績表をもらう前の三者懇談、ピリピリした雰囲気になります。
5教科より副教科への配点が高い!その計算方法とは?
さて、その兵庫県独特の成績表の計算方法は、以下の通り。
・主要5教科(国語、数学、社会、理科、英語)、は4かけ
・実技4教科(音楽、美術、保健体育、技術・家庭)は、7.5がけ
・上記、合計が入試時の半分の点数(250点分)
受験科目にはない、副教科の内申点の得点配分が高くなっているのが特徴です。
例えば、9教科オール5(満点!)ならば、
(5×5教科×4点)+(5×4教科×7.5点)=100+150=250点
オール3ならば、
(3×5教科×4点)+(3×4教科×7.5)=60+90=150点
副教科が強い子なら(5教科3だけど副教科は5)、
(3×5教科×4点)+(5×4教科×7.5)=60+150=210点
副教科が弱い子なら(5教科オール5だけど体育などは3)、
(5×5教科×4点)+(3×4教科×7.5)=100+90=190点
副教科の高配点、ボディブローのようにききますね。
点数は多少の差にも見えますが、受験日当日に得点を10点アップを目指すのは大変です。
それも数点の差が、合格になるか不合格になるかの世界。
保健体育が4なのか5なのかで、30点なのか37.5点なのか変わってきます。
つまり成績表が受験に直結で、親は5段階評価にひやひやすることになります。
そうして起こる副教科の先生への忖度、不登校児の親の絶望
こんな感じなので成績表は重要ですし、特に副教科をおろそかにはできません。
そんな兵庫県の高校受験の独特なルール。
このルールのために、先生への忖度がおこるそうです。
ある男子生徒は、テスト前に技術の先生を訪問して質問していました。
(印象アップを図るためらしい)
ある男子生徒は、体育祭の時にサプライズで体育の先生を呼び出し、皆の前に立ってもらって「ありがとうございました!」と伝えていました。
(先生は退職するの?と思った親もいたそうです)
忖度なのかどうかわかりませんが、それって必要?という感じですよね。
一方、不登校の子の親は、成績表を下げないためにも3年生で休まず学校に行けるか?テストをちゃんと受けてくれるか?がとても心配となります。
そして、この中3の三者懇談で「もう少し、楽な学校にしましょうか」とか、「通える学校を目指しましょう」とか言われてしまうのです。
これも結構なストレスです。
さて、わが家の長男の三者懇談はどうだったのか?
「友達も多くて、皆から信頼されて、とても楽しそうに毎日を送っているようです」だって。
(違う、違う、そこじゃない)
そして内申点は、
「そんなに悪くもないですよ~。良くもないですが」だって。
「2年生の時の方がよかったのかな?体育5だったんだね」とも言っていました。
だめじゃん。
まぁ、公立高校を受けない流れなので、この状況にものんびり構えることができましたが、兵庫県のこのルール、計算が明確過ぎて嫌な受験ルールだなと感じています。