わが家は、発達段階の子どもがテレビやパソコンに執着するのはおかしいと考え、モニターを見せることをできるだけ制限してきました。
でも、お母さんの中には、赤ちゃんの頃からガンガンにテレビやスマホを見せている人もいます。A君のお母さんもそうでした。
そうして育った影響なのか?すっかり変わってしまったA君についての話です。
お母さんは常にスマホで子どもを静かにさせていた
保育園でのA君は、そんなに変な子ではありませんでした。皆と一緒に遊んでいたし、反応も悪くありませんでした。
A君には妹がいて、A君のお母さんは子どもを2人保育園に預けて働いていました。
出勤時刻が遅くていいのか、それとも事情があって遅刻するのか、皆の登園時間とは違った時間に登園する姿をよく見ました。
登園時のA君は、少しダラダラしていましたが、保育園に来たら皆と一緒に遊んでいました。
A君のお母さんは、普段からスマホをよく触っていました。
保育園のイベントの待ち時間でも、他の保護者同士で話している会話には入らず、一人で携帯を触っていました。
そして、子どもにも携帯を触らせていました。
保育園のイベントでのわずかな待ち時間でさえ、妹は携帯を渡されゲームをしていました。
またある日には、お母さんは保育園のお迎えに来た時に先生に呼び止められました。するとすぐに、A君に携帯電話を渡し、お母さんは先生とおしゃべりをはじめました。A君は、保育園の中で携帯ゲームをはじめました。
保育園の園庭で遊んでいる子たちがいる横で、お母さんのそばで携帯ゲームをしているA君。ちょっと変な光景でした。
小学校では授業は寝てばかり、すぐきれる子に
そんなA君も小学生になりました。
こどもから「あいつ授業中、いつも寝てる」と聞いてはいましたが、授業参観に行った時は欠席していたので、その姿を見ることはありませんでした。
こどもたちから話を聞くと、欠席や遅刻も多く、授業に出ていても机で寝ていたりするそうです。
「小学校低学年のうちから授業で寝る子もいるんだね~」と話しましたが、もしかしたら家ではゲームばかりして、睡眠時間もきちんととれていなかったりしたのかもしれません。
また、画面のブルーライトの影響で、寝つきが悪くなっているのかもしれません。
小学校が終われば、学童保育にも行かず、家に帰って、その後は友達とも遊ばない生活のようでした。家でゲームをやっていたのかもしれません。
3年生になって、こどもに「A君元気?」と聞くと、「あいつ、すぐ切れるからめんどくさい」という答えでした。
保育園の頃は、どちらかというとほわっとしたやさしそうな男の子でした。
それが、切れやすい男の子になっているなんて想像できません!
デジタル機器のスクリーンは、脳と神経系を過剰に刺激して、切れやすい子にしてしまうそうです。
A君もそうなっているのではないかと心配でした。
3年生には太って不健康でおかしな子に
そして、久しぶりに見たA君。
不健康に太って動きも悪くて、保育園の時のA君だとはわからないぐらいに変わっていました。
マラソン大会を見に行った夫も、障害がある子がいるんだなと思っていたら、A君だったのでびっくりしたと言っていました。
勉強はできない、足の動きもおぼつかない状態です。小学校では、支援の先生がついているようでした。
もちろん、親しいお友達もいないようです。
わが家は、テレビ、パソコン、スマートフォンといったモニター系は、子どもの成長に悪影響を与えると思っているので、子どもの利用をかなり制限しています。
できるだけ家族の会話を増やし、テレビを見る場合でも、家族全員で同じ番組を楽しむようにしています。
もちろん、こども部屋にはテレビや携帯、タブレットなどのモニターを置かないようにしています。
携帯は便利ですから、大人もすぐに手に持ってしまいますが、しっかり制限をかけてコントロールしなければ怖いなと思います。
A君の家は、もしかするとお母さんもスマホ中毒気味なのかもしれません。
それにしても、A君の変わりようはすごくて、ついついスマホに頼ってしまうお母さんは、気を付けたほうがいいと思います。