20年ずっと会社に勤務していたため、あまり理解していなかった国民健康保険と国民年金。
退職したら、どちらも自分で払わなくてはならなくて、「こんなに払うの?!」とびっくりでした。
そこでフルタイムで働いていたママが退職した時に、支払うべき内容と、支払いのお得な方法についてまとめました。
国民年金は定額、前納割引は要注意!
会社員は保険も年金も、給与から自動的に引き落とされています。そのため、退職してから、自分で払わなければならない金額にびっくりすることになります。
まずは「国民年金」。日本に住む20~60歳は全員払わなければならないという、障害や老後の安心のため(安心なのか?)のお金です。
これ、誰もが同じ月額16,410円。(2020年現在)
月額16,410円って、けっこうな値段ですよね。1年で20万円弱!
ニュースでも伝えられる杜撰な管理、おそらく自分たちの世代には保障されないものに年20万円弱。が、すでに20年以上払っている私。
国民年金には、免除や猶予のシステムがあります。しかし、条件が厳しかったり、将来の年金額が減るなど、あまりいいものではありません。
払いますよ。払いますが、払うなら少しでもお得な方法が良いですよね。
割引には、前納割引制度があります。6カ月、1年、2年の前納が選べ、2年前納が一番割引率が高く15000円ほど。
でも、2年分の38万円を一括で払わなければならない!
そして、注意したいのは再雇用されたり、扶養に入ったりすると、国民年金を自分で払う必要がなくなるということ。
前納の割引に魅かれて、先の払い過ぎをしてしまうと、後から返却を依頼しなければならない、なんてことになるので要注意です。
なお、わずかなお得ですが、口座振替で割引(月50円)を受ける、クレジットカード払いでポイントをためるなどの方法もあります。
私は、毎月ミニストップでWAON払いという手法を使いました(2019年11月で終了とのこと)。
健康保険の任意継続って?支払額を確かめよう!
国民年金は一律ですが、国民健康保険は世帯年収や加入者が増えれば高くなりますし、自治体によっても金額が違うそうです。
そのため、支払金額は「前年の標準報酬月額」や「加入者の人数」、「年齢」を報告して自治体に調べてもらう必要があります。
健康保険では、「任意継続」 というシステムがあります。会社で入っていた保険に、退職後2年間継続して入ることができるというものです。
任意継続は、収入がそれなりにある人(標準月額報酬が28万円以上で保険料が上限に達する)や、扶養家族がいる人(家族の保険料が賄われている)は国民健康保険よりも金額が安くなりお得です。
そもそも会社で入っている保険の方が、宿泊施設が安くなったり、福利厚生施設が安く使えたりするので、任意継続が安ければ継続すべきですね。
私は、退職前に市役所の窓口に行き、金額を調べてもらいました。40歳オーバーだと、介護分保険料も支払義務があります(40~64歳対象)。金額の大きさにびっくりしました。
支払相場は、月収20万円で年間20万円ぐらいだそうです。保険料は、1年分が計算され、それを 1期、2期と10回に分けて支払うシステムになっています。年金は、月ごとの12回なので、これまたややこしいですね。
税理士さんいわく扶養が最強!短期間でも要検討!
こうした話をしていたら、友人の税理士が「今のシステムだと、扶養控除が最強だから、扶養に入れるのなら、すぐに入る手続きをした方がいいよ」と言いました。
つまり、夫や両親の扶養に入れるのなら、一刻も早く入った方が良いとのことでした。
退職してすぐ、雇用保険をもらい終わったらすぐ、という感じだそうです。雇用保険をもらう予定でも、待機期間(7日間)や給付制限期間(3ヶ月)があるのなら、その間だけでも扶養に入るのがお得だそうです(この場合、会社が手続きを嫌がる可能性もあり)
扶養と言っても、いわゆる2種類「税金」「社会保険」ありますし、被保険者の年収が多くても、少なくても入れなかったり、控除が少なかったりします(2018年にまた変わったしね)。
退職した知人は、「今まで扶養に入ったことがないし、自分のことは自分で払う」と言っていました。しかし、そこはプライドを使う部分ではないそうです。「税金についてよく理解し、”節税”をした方が良い。たくさん収入を得てから、しっかり払えばいい」とのことでした。
なるほどね、と思いました。今まで、何も理解せず働いてきたんだなぁと反省。
会社を退職して、やっと社会保険について少し理解した感じです。