シカゴの科学産業博物館は、年間入館者140万人の観光スポットだそうです。
地味な名前から渋い展示を想像していたのですが、実際に訪問して、大間違いだったことに気がつきました!
建物の規模は大きく、大人も子どもも興奮するような展示がいっぱい!
丸1日楽しまなければもったいない施設でしたよ。
ハイドパークと呼ばれる地区にある巨大施設
科学産業博物館は、シカゴ市内から南に行った「ハイドパーク」と呼ばれる地区にあります。
1893年にシカゴ万博が開催された場所で、博物館も当時の建物を利用しているとか。
市街地から少し離れていますが、CTAバス6番に乗ると、ハイドパークまで一気に走り抜けてくれます。
わが家はCTAパスを使って、ちょっとした観光気分で博物館前に到着しました。
建物手前の扉をくぐり、地下2階に降ります。
■Museum of Science & Industry
右手に受付、左手にギフトショップがありました。
この写真の後方には、パイオニア・ゼファー号があります。アメリカ大陸を走っていたステンレスの美しい車両です。
このフロアは、チケットを買って入館しなくても見ることができます。
受付でチケットを購入したら、正面奥に見えるエスカレーターで1階まで上がります。
飛行機に竜巻に、Uボート、すべて本物、巨大すぎる!
エスカレーターで1階に上がると、吹き抜けの広い空間があり、左手にあるのが「交通ギャラリー」。
■Transportation Gallery
蒸気機関車の向こうには、シカゴの巨大なジオラマ。天井からは、ボーイング727や昔の戦闘機、航空機などが吊りさがっています!
ほんと、規模が半端ない!
ジオラマには、シカゴの街並みやシアトルまでの鉄道輸送が再現されていて、ミニチュア鉄道が走っていました。
そして、ふと上を見ると、ユナイテッドの旅客機が車輪を収納中!
真下で間近に見ることができました!
1階右手は、竜巻や稲妻、津波などを再現した「科学の嵐」です。
■Science Storm
天井まで届く竜巻には、人が入って邪魔もできます。
熱気球をあげたり、雷を発生させたり、雪崩を起こしたりもできます。
いろんなハイテクも駆使されていて、長男は、津波の高さなどを設定・記録し、波の様子を再生するのに、ボタンを押しまくって楽しんでいました。
別館にはUボートの展示もありました。
Uボートって潜水艦?あまり興味ないかも〜、と思っていた私ですが、本物がドーンと展示されていて思わず感動。
■U-505 Submarine
1944年に米国海軍に拿捕され、1954年に川や湖を使ってここまで持ってきたそうです。
Uボートが爆破した船の数や、艦内での生活の様子、当時の潜水艦の性能と限界、捕らわれた肉声など、いろいろ勉強になりました。
長男が気に入ったのは、「潜望鏡」。覗いて、いろいろ見まくってました。
体験が多く、こどもも満喫!理科や社会に強くなりそう
受付で11時からオムニマックスの「Great White Shark」を予約したので、シアターに向かいましたが、と・・・遠かった!
建物の規模をなめてはいけません!
■Omnimax Theater
やっと着いたシアター前。
映写室がガラス張りで、おしゃれでした(おじさん掃除中だったけど)。
オムニマックスは、半球状のスクリーンに映像が映るシステムです。
シアター内の席についてからは、オムニマックスの説明。
スクリーン背後にある72個のスピーカーを透けて見せたりと、なかなかかっこいい!
しかし、映像の内容は真面目すぎでした。
「自然保護の学会の基調講演か?」って心の中で突っ込みながら、あくびを噛み殺す私。
一方、映像は真面目に見る長男。シェッド水族館の「ホホジロザメにガブリ」って感じのこどもが喜ぶ映像とは、まったく違うのになぁ~。
「アイデア工場」には、赤ちゃんコーナー(3歳まで)とキッズゾーンがあります。
水や風、ボールや積み木などで遊べるようになっています。
■Idea Factory
長男、荷物を置き、水を飛ばしたり、ペダルを漕いだりと、一通りすべてを体験しまくります。
そして最終的には、青い瞳の男の子と気があったのか、協力しあって流れてきたボールを集め、エアシューターに入れる作業をしていました。
他にもたくさんの展示がありました。
アポロの展示も良かったし、ひよこの孵化、おもちゃ工場、人体のスライス、なども興味深かった。
期間展示のレゴ「Brick by Brick」では、老若男女のマニアがブロックの作成に集中してました。
子どもにおすすめは、「Farm Tech」や 「A Mirror Maze」、「Idea factory」かな。
実は、シカゴ到着日にこの博物館を訪問したのですが、チケット売り場のお兄さんに「今から入るともったいないから、別の日に朝からおいで!」とアドバイスされました。
この日は、アドバイスに従い朝から入館して、結局、閉館時間近くまで滞在しました(9:00-16:00)。
じっくり見れて大満足です。チケット売り場のお兄さん、ありがとう!
広くて大きいうえ、「実物」や「体験」が重視されていて、親も子も満足できる博物館でした。1日満喫しないと、もったいないです!
場所を考えずに館内を歩くと、歩くだけで疲れてしまうので、見落とせない場所は、最初に位置を確認することをお勧めします。
こどもにおすすめ度 ★★★★★ (満点!)でした!