この日は、朝から小雨。
近場で過ごそうと、リンカーンパーク行きのバスに乗り、羽ばたくチョウが見られるというノートバート自然博物館(The Peggy Notebaert Nature Museum)を訪問しました。
リンカーンパーク動物園を過ぎたあたりでバスを降りると、さっそく建物を発見!
花々が咲くおしゃれな庭園に入り込んだら、建物の裏口でした。結局、ぐるりと回って、東にある正門から入館します。
バイソンの像を横目に扉をくぐります。
天井は高く、傘がたくさんぶら下がっていて楽しげです。
入館料は、大人9$、小人6$でした。
■River Works
入ってすぐの展示は、「川のはたらき」。
水の循環について、体験的に学ぶことができます。
長男は完全に「水遊び」。
プラスチック板で水をせき止め(ダムを造り)、板をつなげ(運河をひき)、大型タンカーを移動させます。
長男が水遊びをする間、私はふらふらと他の展示も見学。
「イリノイ・ミシガン運河」は、五大湖とミシシッピ川を結んだそうです・・・ってミシシッピ川ってどこ流れてるの?!
大型ネコ科の「クーガー(Cougar)」、2008年にはシカゴで目撃されています・・・ってほんとっ?怖っ!など、なかなか勉強になります。
湿地の展示や両生類の飼育、ブランディングガメの保護活動についての展示もありました。
■Hands-on Habitat
小さいですが、キッズゾーン(7歳まで)もありました。
洞穴に入ったり、船に乗ったり、滑り台を滑ったりして遊べます。
階段をあがると、風を出す機械がありました。吹き抜けにぶら下がっている木の葉やチョウ、クモなどのオブジェに、風を当てて揺らすことができます。
体験しながら、生活ごみやリサイクルについて学べる展示などもありました。
■Birds of Chicago
2階には、シカゴ科学アカデミーや、イリノイ州やシカゴの動物の剥製コレクションが、ぎっしりと並んでいて、壮観でした。
化石や骨格標本、昆虫、鳥、哺乳類など、1つ1つじっくり見たいところですが、長男はスルー。
気象のコーナーも、体験型でした。
スタジオで天気予報を撮影できたり、パソコン上で湿度・風・温度などを設定して雪や台風を作ったりと、楽しみながら勉強できます。
■Judy Istock Butterfly Haven
「蝶の楽園」は、思ったより狭い空間でしたが、たくさんのチョウが飛んでいました。
池にはミシシッピアカミミガメがいて、「外来種?!」と思いましたが、よく考えるとシカゴの在来種。そういえば水族館にも、ブルーギルやブラックバス、ガーがいたような。
思わず、生物の多様性と外来種問題などについて考えてしまいました。
意外にも、長男が食いついた展示は、チョウの蛹を吊るした棚でした!
チョウの種類ごとに蛹がぶら下げられていて、殻を破ってチョウが出てきたり、羽が乾いて立派になるのを見ることができます。
その横では、蛹が孵化する早送り映像が放送されていました。蛹の形とそこから出てくるチョウのイメージが違って、なかなか面白いです。
小さな博物館でしたが、地元の自然や人間との関わりをしっかり伝えていました。調査や保護活動なども積極的なようで、印象の良い博物館でした。
博物館を見終わる頃には雨も止んでいたので、そのまま歩いて南下し、リンカンパーク動物園を見てきました。
こどもにおすすめ度 ★★★★ でした!