シンガポール動物園は、地元住民にはもちろん、観光客にも大人気の動物園です。
日本の動物園と何が違うのかは、実際にゆっくり訪問してみるとわかります。
そこで、実際に丸1日訪問してわかった、すごい点や見どころについてまとめてみました!
ぜひ、動物園に行く時の参考にしてください!
熱帯の自然保護区の中というすごさ!園内には野生動物も!
シンガポール動物園があるのは、市街から車で北へ30分ほど行った自然保護区の中です。
アッパーセレター貯水池に面した場所で、28haの広さ(上野動物園の2倍ほど)があります。
動物園が開園したのは1973年で、1994年にナイトサファリが、2014年にリバーサファリが、隣り合う位置に開園しました。
それぞれの施設の詳細はこちら。
これらの動物園はそれぞれテーマを持っており、この自然保護区の窓のような役割を果たしています。
運営は、ワイルドライフ・リザーブス・シンガポール(WRS)で、国のサポートを受けて自然保護活動をおこなっている団体です。
そんな背景の動物園なので、見どころの1つ目は「園内の自然!」です。
例えば、動物園入ってすぐにある「ツリートップス・トレイル」は、自然林の間に作られたボードウォークから動物たちを見ることができます。
デッキ通路のはるか下、水の中には、ガビアルモドキがいました。
森の中にはテナガザルがいるそうですが、そびえ立つ大きく複雑な自然林のどこにいるのかわかりません!
自然の豊かさと壮大さを感じます。
なお、「園路にサルがいる!」と思ったら、野生のカニクイザルでした。
まわりの自然保護区から動物園に、動物たちが入ってくるようです。
オープン・システムの展示!樹上のオランウータンは必見!
シンガポール動物園の見どころの2つ目は、その展示手法です。
自然の森を利用し、柵や檻を設けない展示手法で「オープン・システム」と呼ばれています。
動物と来園者の間は、堀や水、塀、植物などで仕切られています。
そのため、園内を歩いていても、無機質さや圧迫感がありません。
ホワイトタイガーとの間は、水堀で仕切られていました。
緑豊かな飼育環境は、動物園と思えないほどです。
園内を歩いていると、はるか樹上にオランウータンがいました!
ここです!ここ!
オランウータンの展示場は、別の場所にあるのですが、そこからロープが園内の木の高い部分に渡されており、オランウータンはそこを利用して自由に移動できるようになっているのです。
頭上のオランウータンにまったく気がついていない来園者もたくさんいました。
大きな体なのに、はるか高い場所をひょいひょいと渡っていくオランウータンの姿は必見です!
シンガポール動物園では、頭上をチェックしましょう!
子どもも大人も楽しませる工夫がいっぱい!1日では見きれない!
園内ではショーや餌やりなどのイベントが、さまざまな場所でおこなわれています。
また、一番奥にはこども向けのキッズコーナーがあり、水遊びもできちゃいます。
園内は、トラムが頻繁に走り(乗車5ドル)、さまざまなオブジェやゆっくり座れる空間が用意されています。
この、万人を楽しませる工夫が、見どころの3つ目です!
ゾウのショーは、「エレファント・アット・ワーク・プレイ・ショー」と言います。
ショーというと「動物に芸をさせる」というイメージですが、これはゾウの仕事と遊びを見せます、という感じのようです。
実際、ショーでは木の丸太を動かしたり、高い木の先にあるものを取ったりしていました。
他にも、全部で4種類のショーがあります。
ショーの種類と所要時間
ゾウ(Elephant Presentation) 20分
熱帯雨林(Rainforest Fights Back) 20分
アシカ(Splash Safari) 20分
どうぶつたち(Animal Friends) 20分
どのショーも、午前1回、午後1回ほどの開催で、たくさんの人が集まります。
そのため1日いても、すべてのショーを見るのは無理です。
動物のオブジェは、いたるところにあって、触ったり、記念写真を取ったりすることができます。
例えば、この爬虫類館のヘビのオブジェ、配置といい光の当たり具合といい、なかなか良くできていますよね。
園内の雰囲気は、欧米の動物園に非常に似ている部分があり、質の高さを感じます。
一方で、オランウータンとの記念写真(有料)などは、いかにもアジアの雰囲気。
写真撮影中もオランウータンの子どもたちは、ウロウロと遊んでいました。
鉄格子の檻が並ぶ展示などは一切なく、自然の緑の中で、たくさんの人が楽しめるように工夫された動物園でした。
コモドドラゴンもいましたよ。
人気の理由がわかる動物園でした。