高速から見える、山頂の近未来的なマンション群と、そこに伸びるガラス張りの長い建物。
前々から珍百景的でかなり気になっていました。
最近、「その近くに広い公園がある」と聞いたので、この風景を見学しがてら遊びに行ってきました!
JR福知山線「西宮名塩」下車すると広がる別世界!
この珍百景(?)は、中国自動車道では宝塚インターから西に行ったあたり、下道の176号線なら宝塚市内から山間に入っていったあたりの、山の斜面に見えます。
緑の山の斜面を引き裂くように、ガラス張りの屋根の白い建物が山頂まで続いています。
そして、山頂とその周りには南向きの斜面に張り付くように、白いマンションが並んでいます。
近代的と言うべきなのか、少し異様な雰囲気です。
その風景を作る山裾には、JR福知山線「西宮名塩」駅があります。
私たちは、宝塚駅でJR福知山線に乗りました。トンネルとトンネルの間に駅があり、駅の改札を出るとそこに見えたのは、、、
谷底です!!
谷底を囲むように、駅と立体駐車場がそびえています。
駅から谷底の川をまたぐ連絡通路を渡り、ガラス張りの奇妙な建物に向かいます。
連絡通路の幅はそれなりに広いのですが、高所恐怖症の夫はびくびくしていました。
ガラス張りの奇妙な建物は、「ナシオン斜行エレベーター」というそうです。
(航空写真だと、右上に向かうまっすぐな線に見えます)
「エスカレーター」や「ケーブルカー」かと思っていましたが、斜行エレベーターなんだそう。
「ナシオン」は地名の「名塩」を洋風にしたのかな?
山の上の分譲地は、「創造の丘ナシオン東山台」などとして販売されています。
JRの急行もとまるし、なんと「大阪駅まで29分」なんだとか。
西宮名塩ニュータウンと「ナシオン斜行エレベーター」
ナシオン斜行エレベーターは、「西宮名塩ニュータウン」が作られたときに、JR西宮名塩駅に行くために作られたそうです。
60mの高低差があって、できた当時は日本一長くて速いとされたそうです。
エレベーターは並行して2機。その両側と間は、階段になっています。
その風景がこちら。
永遠と続く階段!
親子が記念撮影をしていました。
両側が斜行エレベーターで、途中で降りるところがあります(1、2、3階がある!)。
子連れの家族や老人が利用していました。
公園はニュータウンの西側
そもそも名塩駅が、1986年にできた比較的新しい駅です。
それまでは、電車は川沿い(廃線ハイキングのコース)を走っていて、今はそこは廃線ハイキングができるようになってます。
ニュータウンは1991年に街びらきがおこなわれ、1994年には「創造の丘ナシオン地区」は建設省都市景観大賞に選ばれます。
1996年には西宮名塩駅に快速も止まるようになり、さらにどんどん開発!と思いきや、バブルがはじけたので予定していたように開発は進まなかったようです。
山の奥に位置する国見台は、現在メガソーラーが並んでいますが、これは宅地販売がすすまなかったようです。
頂上には、オブジェがあったりオシャレなのですが、山の中なので、ちょっと変わった雰囲気。
ここのニュータウンを作る際の都市計画には、建築家の遠藤剛生が参画したとか。
都市再生機構(こどもが口ずさむ「ユーアールであ~る」のUR)が開発しているので、エレベーター東側にある建物は、すべてURで賃貸なんだそうです。
なお、わが家が行きたかった公園は、URと反対側、エレベーターの西にありました。
斜行エレベーターに乗る必要はなかったみたい。
いったん、やまを下りながら西に移動して、公園に入りました。
こちらも、斜面を利用した、バブリー感の残る施設です!
公園はなかなか面白かったです。
塩瀬中央公園についての詳細はこちら。